私達の地域に、冬は2回、夏は4回、花屋さんがきてくれる。
今日は、その花屋さんが来る日なので、朝、8時前にまっていた。
いつもより20分程遅れて、花屋のおじさんの車が到着。
おじさんも75歳を過ぎておられるので、少し遅くなると、私達は
「遅いわね。おじさん、なにかあったのかしら。」と
自然と、みんなの顔がしんぱいしている。
「すんまへん。今朝、車がこんでましてなー。」
皆は、何も言わないが、おじさんは雰囲気でわかるのか、
きまったように、私たちにそういった。
私は、頼まれているので、いつも、お地蔵様の花と、自分宅の
仏花を買う。
見事な手さばきを、そばでみながら、
「おじさんの花は、沢山種類が入っていて、良い花やねー。」って
皆言ったはるし、よろこんだはるよ。」
「そうでっか。おおきに。おおきに。」
余り雄弁でないこのおじさんは、返事だけすると、また、黙々と
花バサミを、動かす手をゆるめない。
「はい。これ、お地蔵さんの分、4つ。新聞で2つずつ、包んで
おきますわ。」
「自転車で直ぐ近くだから、花そのままでいいですよ。」
「包んでおかんと、花が折れたりするから、包んでおきますわ。」
さすが、花屋のおじさん。花を大切にされるわね。と、感心する。
急いで、お地蔵様の所まで行き、4本の花を入れ替えた。
明日朝、お参りした仲間たちが、決まって言うでしょうね。
「ああー。綺麗なお花。おじさんの花は沢山はいってるね。
おじさん、余り、儲かってないでしょうね。」
さすが主婦。観賞しながら、ばっちり計算してるわよ。
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