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漫才の最中 「おばちゃん、寝んといて」

大阪心斎橋にある、角座B1に入場券が手に入ったので、
漫才と落語を友達と観にいく。
大阪生まれなので、吉本工業の演芸は若いときから良く

観にいったが角座B1は初めてだ。
角座B1は舞台と客席が接近していて、超近視の私もめがねを
かけなくても、舞台が良く観えるぐらい演芸館がこじんまり

している。
松竹芸能の若い芸人さんが、次々にでてきては舞台を1生懸命
務められるが、芸がまだ未熟なのか、余り面白くない。

笑う所を見つけようと、聞いていたがだんだん眠くなってきた。
でも、必至で目をこすったり、飴をたべたりして眠気と戦った。
ところがところがである。いびきが聞こえる。

どのあたりからとみると、左横から、3つ目の席あたり。
おばちゃんが、見事に『白川夜船』ぐっすり寝込んでおられた。
「おばちゃん、寝んといて」

舞台上から、芸人さんが笑いながら、真面目とも冗談とも
つかない口調で、呼びかけている。
その時初めて、客席がうけ、私もわらった。

それでもおばさんは起きなかった。
終演にさしかかると、昔観た漫才師の方がでてきて、流石ベテラン
よく笑った。

終わりよければ、すべてよし。
心斎橋をぶらぶらして、楽しい気持でかえってきた。



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古川悦子
(もっきん堂代表 賞状書士)
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